宮崎県獣医師会

畜産衛生部会

畜産・家畜衛生部会とは

主に、県庁の畜産課、家畜保健衛生所及び畜産試験場等に所属する獣医師で構成されています。

畜産課 家畜の改良増殖、畜産経営の改善及び環境整備、 飼料増産及び家畜の保健衛生の向上に関することなど畜産振興を図っています。
家畜保健衛生所 家畜保健衛生所法に基づき、家畜衛生の向上を目的に県内3か所に設置され、 家畜伝染病の発生防止及びまん延防止等の業務、安全・安心な畜産物の生産指導の業務を行っています。 また、動物用医薬品販売業者等に対する許可事務を行っています。
畜産試験場 肉用牛の育種改良や受精卵移植と体外受精及び核移植に関する研究肉用牛の繁殖・育成・肥育に係る飼養管理に関する研究。乳用牛の繁殖・育成及び泌乳性向上に係る飼養管理に関する研究。飼料作物の栽培調製技術と飼料の栄養評価に関する研究。豚の系統造成、飼養管理及びDNAマーカーによる新育種法に関する研究。みやざき地頭鶏の改良増殖、鶏の飼養管理技術関する研究。家畜排せつ物処理に関する研究等を行っています。

宮崎家畜保健衛生所

検査棟外観

新設された検査棟 (南側入口)

検査棟平面図

検査棟平面図

本県の畜産は、農業産出額の過半を占める基幹作目であるが、平成12年に本県で国内92年ぶりとなる口蹄疫が発生、 さらに平成19年には高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)が相次いで3件発生するなど畜産農家や関係者に甚大な影響を与えたところです。 また、平成13年の牛海綿状脳症(BSE)の発生を契機に、消費者の食に対する安全・安心へのニーズの高まりから、家畜伝染病の発生予防、 まん延防止等の家畜防疫体制の強化と畜産物の安全性の確保が緊急の課題となっています。

そこで、本県では、口蹄疫やHPAIの発生を教訓に被害を最小限にとどめる必要性から、疾病の早期診断と家畜防疫体制の強化を図るため、 平成21年1月、宮崎家畜保健衛生所に新たに検査棟を整備しました。整備された検査棟には、家畜の飼養形態の変化による疾病の多様化や 海外悪性伝染病等の発生に対応した、より迅速かつ的確な診断ができる環境が整えられるとともに、HPAIや炭疽菌等、人への感染の危険性の 高い病原体を取り扱うことから、それら病原体の漏出防止と検査をする職員の安全対策が強化されています。

建物の概要は、鉄筋コンクリート構造の平屋で、836m2の広さがあり、これまでの検査スペースの約1.7倍程度になるとともに、ウイルス、細菌、病理、 生化学及びBSEの各検査室に加え、新たにバイオハザード対策室と感染試験室が設けられました。中でも、バイオハザード対策室は病原体の 封じ込め検査室として、HPAI等感染性の高い家畜伝染病(一部人畜共通伝染病を含む)の診断を行うために整備されたもので、病原体を扱う検査室レベルでは レベル3の封じ込め施設に相当し、全国の家畜保健衛生所の中においても高レベルの検査室となります。

また、各部屋にもバイオセーフティーの観点から職員への感染防止及び病原体の封じ込め対策として、前室や安全キャビネットを整備するとともに、 迅速診断のための遺伝子検査機器を設置しました。

検査棟の新設により、家畜伝染病の発生を予防し、まん延を防止するための迅速で正確な診断環境が整備されましたので、今後は、 検査棟の機能をフルに活用しながら、家畜衛生の充実強化を図ることで、本県畜産の振興に寄与していきます。