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動物愛護について

宮崎県獣医師会では、平成20年度よりスタートした宮崎県の事業である人と動物が真に共生する地域社会の実現に向けた「宮崎県動物愛護管理推進計画」に積極的に協力・支援し活動を実施していきます。
この計画の基本方向は、
  • 動物愛護の普及啓発と定着
  • 動物の適正飼養管理の推進
  • 県民参加と協働による動物愛護管理体制の構築です。
単に動物愛護だけでなく、人と動物の共生も考慮した住み良い環境づくりが重要であり、動物愛護推進員や団体ボランティアと連携を図りながら、幅広い活動に取り組んでいます。

動物愛護行事の開催

宮崎県との共催による動物愛護行事の開催により、動物愛護意識の普及啓発に努めています。このことにより、動物の愛護と適正な飼養についての感心と理解を深めて、人と動物が共存する住み良い地域社会の確立を図ることを目的としています。
イベント内容は、犬とねこの譲渡会、ペット自慢や長寿ペットの紹介、動物健康相談、愛犬のしつけ方教室など多数あり、動物の愛護と適正な飼育の普及啓発にふさわしい内容と自負しています。
獣医師による動物健康相談
愛犬とチャレンジ
愛犬とスタンプラリー
環境省・動物愛護団体からのお知らせ

野生鳥獣保護活動

宮崎県は野生鳥獣の宝庫であり、毎年たくさんの野生鳥獣が保護されてきます。
野生鳥獣は基本的にたとえドバトやスズメでも飼育できません。
もし傷ついた野生鳥獣を発見したらお近くの動物病院または宮崎県農林振興局にお問い合わせください。

学校飼育動物支援活動

宮崎県獣医師会で組織的な活動は行っていませんが、必要性は感じています。宮崎支部では教育委員会等と連携しながら実態調査と支部会員で勉強会を実施しているところです。
なお、一部の先生は学校からの相談に応じておられます。

動物介在教育支援事業

学校の教育課程において動物の飼育を学び、実践することが子供たちの
  1. 生命観(動物飼育から学ぶ生命尊重の心)
  2. 動物観(動物の生理、生態、社会、経済活動と動物利用の関係)
  3. 社会観(動物愛護、福祉、食育、食農)
  4. 自然観(人と動物の共生、自然環境保全)
  5. 人格形成(感性、社会性、協調性、責任感、自発性、判断力等)
に果たす役割は大きいとされる。このような教育効果を念頭に、小学校の生活科、理科、道徳・特別活動、総合的な学習の時間などにおいて動物の飼育活動を動物介在教育(学校飼育 動物活動)として取り入れ、これらの活動を動物医療専門家の立場から獣医師、地方獣医師会が支援し、地方公共団体や教育委員会、学校関係者との連携と組織的推進を率先リードしている。(日本獣医師会学校飼育動物委員会報告平成17年5月より抜粋 一部改変)

以上のようなことを踏まえ、宮崎県獣医師会では学校飼育動物対策委員会を設置し、家畜保健衛生所、教育委員会などの関係機関や、学校関係者との連携をしながら、「より楽しい学校動物飼育」が実現できるよう支援しています。

※具体的内容
相談窓口の設置・診察・現地での飼育等アドバイス・教育関係者向け講習会 など

大規模自然災害時における愛玩動物救護活動について

大地震や台風などの大規模自然災害が発生した時には人命の救助や救護、ライフラインの復旧と維持ともに被災した家庭で飼育されていた家や家族を失ったりけがをしたり病気にかかったりした動物たちの治療や救護なども大きな課題となることは過去に起こった阪神淡路大震災や東日本大震災などからの経験が物語っているところです。
宮崎県獣医師会ではそのような過去の経験をふまえいつ起こるとも限らない大災害の発生時には速やかに本会会長を責任者とした「被災動物救護対策本部」を立ち上げ、いち早く動物救護活動が開始できるような会内での体制づくりと県内各自治体との協力体制を確立するように準備を進めています。
本会宮崎市部では2012年11月に九州では初めて宮崎市との間に「災害時における被災動物救護対策業務等に関する協定」を結び災害発生時の動物救護のための自治体との協力体制の構築を行っています。宮崎県獣医師会も平成26年4月に宮崎県との間に「災害時における愛護動物の救護に関する協定書」を取り交わし全県下レベルでの動物救護体制の確立を行なっているところです。

犬猫譲渡推進サポート事業等に係る獣医療支援

宮崎県獣医師会では、県からの協力要請を受け、県が実施する犬猫譲渡推進事業の円滑な推進と動物の尊厳を守るために、協力病院による健康診断・治療、並びに譲渡犬の不妊去勢手術の助成を行ってきました。平成27年度も引き続き実施するとともに譲渡猫も対象にすることとしています。

※県が実施する犬猫譲渡推進事業とは…
平成20年7月に犬猫譲渡専用施設「ひまわりの家」を設置し、管理・運営をNPO法人等に委託し、定期的に譲渡会を行っています。この事業により譲渡率は向上し、開設から平成25年度までに犬猫合わせて1,141頭が新しい飼い主のもとで飼養されています。また、県内各保健所においても平成25年度には犬猫合わせて818頭を譲渡しており、多くの命が救われています。
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